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中国
【石油・天然ガス】

インドネシアからの天然ガス輸入コストが31%上昇も (08/02/14)
2008/2/14
中国【石油・天然ガス】

 インドネシアのタングー天然ガス田は2009年からガス供給を開始するが、コストが4.54$/BTUから5.93$/BTUに上昇し、中国側は31%もの支出増を余儀なくされる。インドネシア石油天然ガス管理総局のムーエン局長によると、中国海洋石油総公司(CNOOC)は、2006年の契約において、天然ガスの原価計算の基準になる原油価格を1バレル25ドルから38ドルに引き上げることで合意している。

 タングー天然ガス田の確認埋蔵量は5,100億m3。BP、三菱、CNOOC及びInpek Corpnoのよる共同開発が進められている。年産760万トン、中国への供給量は300万トン、契約期間は25年である。CNOOCはタングー天然ガス田から購入するガスを福建省の発電所に供給する予定である。

 なお、CNOOCは2002年9月、BPからタングーLNG事業の権益のうち12.5%を買収した。2004年2月にはCNOOCの全額出資子会社である中海油Muturi有限公司がBG GroupからインドネシアMuturi生産物分与契約による権益の20.77%を買収、これによりMuturiの権益の持分比率は67%に上昇し、タングーLNG事業全体に占めるCNOOCの権益は16.96%に拡大した。

 一方、CNOOCは2004年12月にインドネシア国営電力会社(PT.PLN)と天然ガス売買契約を結び、2006年からインドネシアへの供給を開始している。

 インドネシアではCNOOCの他に、中国石油天然ガス股フェン公司(PetroChina)と中信集団が石油・天然ガス開発に参入している。PetroChinaは2002年4月、インドネシアのDevon社の石油・天然ガス権益を2.16億ドルで買収することで合意した。

 (中国能源網 2月14日)