1. HOME
  2. 中国 【石油・天然ガス】

中国
【石油・天然ガス】

CNPCが第13次5ヵ年発展計画を発表 天然ガスとパイプラインの発展を加速 (16/04/27)
2016/4/27
中国【石油・天然ガス】

 中国石油天然ガス集団(CNPC)は第13次5ヵ年発展計画を発表し、第13次5ヵ年計画期に天然ガスとパイプライン業務の発展を加速させることを打ち出した。

 計画によると、CNPCは探査開発の優先的発展、石油化学と販売の効率的な発展、天然ガスとパイプラインの加速的発展、サービス業務の協調的な発展を進めて、原油と天然ガスの2つのバリューチェーンを最適化する。

 2015年度年報によると、中国国内におけるCNPCの石油ガスパイプライン総延長は77,612キロ、うち天然ガスパイプラインが48,629キロになる。天然ガスパイプライン部門の支出は203.6億元で、2016年の支出は191億元になる見通しである。

 業界関係者によると、長期的に見て、新エネルギーの発展に伴い石油市場は大きなチェレンジに直面するが、クリーン・エネルギーである天然ガスは未来の発展の余地が極めて大きい。但し、中国の天然ガスパイプラインの建設は相当遅れており、今後は天然ガス需要の持続的増加により、パイプラインの役割がますます鮮明になり、ニーズはさらに大きくなる。

 現在、中国の天然ガスパイプラインの総延長は約9万キロに上るが、米国のパイプラインは中国の7倍であり、非常に大きい格差がある。2014年に国務院が通達した《エネルギー発展戦略行動計画(2014〜2020年)》は、2020年までに基幹パイプラインの総延長を12万キロにすることを打ち出している。

 CNPCは2015年末に傘下の東部管道、管道聯合及び西部聯合を中油管道に統合し、崑崙燃気の全株を崑崙能源に譲渡して、「崑崙系」への一本化を実現した。

 業界関係者の見方によると、CNPCのパイプライン資産の統合案はパイプライン網業務の分離の要請にマッチし、独立したパイプライン公司の設立が可能になることを意味する。

 (北京商報 4月27日)