山東省所在の地方製油所の筆頭企業である山東京博石油化工有限公司はサウジアラビア国営石油会社サウジアラムコから73万バレルの原油を購入した。サウジアラムコが中国の地方製油所に原油を販売するのは初めてになる。
サウジアラムコは長年にわたり主に1年以上の長期契約によって原油を販売しており、スポット取引を行なうのはまれである。今回、京博石化向けに73万バレルの原油を6月に発送することになったが、某機関の分析によると、これはサウジアラムコがアジア、特に中国の原油市場でシェアを奪おうとしている重要なシグナルであり、サウジはロシアやイランと張り合うことになる。
卓創資訊のアナリストである田洪亮氏によると、山東の地方製油所が輸入する原油の多くはオマーンとロシアから来ており、例えば、墾利石化はシンガポールの貿易業者からロシア原油を輸入し、利津石化と亜通石化は中国海洋石油に委託してロシアとインドネシアから原油を輸入している。また、東明石化はオマーンから原油を輸入したこともある。
昨年、中国政府は地方製油企業に対して原油輸入資格と輸入原油使用権を開放し、地方製油企業は自ら原油を輸入して精製出来るようになった。輸入原油使用権を取得した製油所は14社、輸入原油使用枠は累計5,819万トンに達し、審査段階の企業も含めると、8,997万トンに達する。
青島税関の統計も山東省の原油輸入量の爆発的増加の傍証になる。今年第1四半期の山東省の原油輸入量は1,031万トンに達し、前年同期比508.7%増になった。輸入額は151.7億元、前年同期比303.1%増であり、山東省の輸入総額の中で原油は第4位を占めた。
(山東商報 5月3日)
山東省所在の地方製油所の筆頭企業である山東京博石油化工有限公司はサウジアラビア国営石油会社サウジアラムコから73万バレルの原油を購入した。サウジアラムコが中国の地方製油所に原油を販売するのは初めてになる。
サウジアラムコは長年にわたり主に1年以上の長期契約によって原油を販売しており、スポット取引を行なうのはまれである。今回、京博石化向けに73万バレルの原油を6月に発送することになったが、某機関の分析によると、これはサウジアラムコがアジア、特に中国の原油市場でシェアを奪おうとしている重要なシグナルであり、サウジはロシアやイランと張り合うことになる。
卓創資訊のアナリストである田洪亮氏によると、山東の地方製油所が輸入する原油の多くはオマーンとロシアから来ており、例えば、墾利石化はシンガポールの貿易業者からロシア原油を輸入し、利津石化と亜通石化は中国海洋石油に委託してロシアとインドネシアから原油を輸入している。また、東明石化はオマーンから原油を輸入したこともある。
昨年、中国政府は地方製油企業に対して原油輸入資格と輸入原油使用権を開放し、地方製油企業は自ら原油を輸入して精製出来るようになった。輸入原油使用権を取得した製油所は14社、輸入原油使用枠は累計5,819万トンに達し、審査段階の企業も含めると、8,997万トンに達する。
青島税関の統計も山東省の原油輸入量の爆発的増加の傍証になる。今年第1四半期の山東省の原油輸入量は1,031万トンに達し、前年同期比508.7%増になった。輸入額は151.7億元、前年同期比303.1%増であり、山東省の輸入総額の中で原油は第4位を占めた。
(山東商報 5月3日)