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中国
【新エネルギー】

中国の風力発電を発展させるには5つの面で強化を図ることが不可欠 (16/05/06)
2016/5/6
中国【新エネルギー】

 中国は風力発電の発展を強力に推進しているが、依然多くの制約要因が存在していることも認めざるを得ない。中でも電力機会損失は風力発電の発展を制約する主要な要因になりつつあるが、風力発電自身の問題として、安定性に劣ることや転換効率が低いことも大きな制約要因である。そのため、中国の風力発電の発展を図るには、電力機会損失問題の解決に力を入れるだけでなく、次の5つの面で自ら実力を高めるようにしなければならない。

 (1) 風力発電機1台当たりの容量を拡大する。

 (2) 風力発電機のブレードの直径を拡大する。これは主にブレードが風を捕捉する能力を高めて、発電能力を増強するためである。

 (3) 風力転換効率を高める。現在、風力発電の転換効率は0.42であるが、将来は0.5に近づくようにしなければならない。

 (4) 風力発電機と部品の質を向上させる。中国の風力発電所は基本的に内蒙古等の地域に建設され、往々にして種々の異常天候条件に直面する。その上、風力発電機は分散して設置され、到達性に劣り、保守も不便である。設備や部品の品質に問題があれば、設備の稼動率が下がり、風力資源を浪費するだけでなく、発電量のロスも生じる。

 (5) 設備の環境適応性を増強する。風力発電機の動作環境は多くの場合、高温、多湿、高海抜、塩霧、黄砂、低温といった劣悪な環境に置かれ、しかも台風、砂塵、落雷、凍結、海氷など災害的気候にも遭遇する。風力発電機に使命を全うさせるには設備の環境適応性を増強しなければならない。

  (捜狐 5月6日)