中国有数の産炭地である内蒙古自治区は、2005〜2015年の10年間において、規模が小さく技術水準が低く資源浪費が深刻で安全を保障できない一群の小炭鉱を淘汰し、炭鉱数を790ヵ所減らしたが、その一方で同じ時期に生産能力を6.4億トン増やした。

　内蒙古自治区経済情報化委員会の調査分析によると、過去10年間の調整と最適化を経て、内蒙古の炭鉱数は2005年の1,378ヵ所から2015年には588ヵ所に減少した一方で、生産能力は2015年の2.6億トンから9億トンに増え、1坑井当たりの平均生産能力は2005年の14万トン弱から188万トンに上昇した。

　内蒙古は産業構造調整の主要な一環として、自治区内の石炭産業を対象に石炭資源の統廃合と石炭企業の合併再編を実施し、石炭企業の横断的な合併再編により石炭産業の集中度と産業化水準を高めるとともに、石炭転化企業と石炭生産企業の縦断的な再編を展開して産業の相互補完と一体的な発展を実現した。

　経済情報化委員会の調査分析によると、こうした石炭資源配置政策は内蒙古の石炭の転化と石炭産業チェーンの形成に顕著な効果を発揮したが、既存の石炭生産能力の現地での消化を増やすことが出来ず、石炭転化企業と石炭生産企業の再編は現在及び今後一定の時期においても内蒙古の過剰生産能力を解消する重要な措置であり続ける。

　（新華網 5月16日）