中国石油天然ガス集団(CNPC)と中国石油化工集団(SINOPEC)の発表によると、CNPCとSINOPECは重慶市と戦略協力協定に調印し、第13次5ヵ年計画期にはシェールガス開発をめぐって協力を進める。

　CNPCは5月20日、重慶市政府と第13次5ヵ年計画期戦略協力協定に調印した。第13次5ヵ年計画期に双方は、シェールガス探査開発、天然ガス化学工業の発展、石油・天然ガス体制改革実験、石油・天然ガス販売ネットワーク並びに天然ガスパイプライン網の建設の面で全方位的な協力を展開し、重慶への石油・天然ガス供給保障能力を高め、重慶経済の転換とグレードアップ、安定成長をサポートする。

　一方、SINOPECと重慶市政府は5月19日、第13次5ヵ年計画期戦略協力協定に調印し、天然ガス価格の長期安定の仕組み、シェールガス探査開発、サービスステーションネットワークの建設、四川維尼綸（ビニロン）廠の黒字転換、SABICポリカーボネート事業、SINOPEC「三供一業」（水供給・電力供給・熱供給及び不動産管理業務）の重慶企業への移管、潤滑油工場の建設、SINOPEC所属企業の社会治安総合管理工作等の面で高度の協力を展開する。

　重慶市と戦略協力協定に調印したSINOPECの焦方正副総経理（副社長）は、SINOPECは国家戦略の長江経済ベルト建設に積極的に参加し、「ガス化長江」行動を推進するとともに、重慶市と提携してシェールガス探査開発を強化し、第13次5ヵ年計画期末には重慶におけるシェールガス生産能力を150億m3、生産量を100億m3とする目標の達成を目指すと表明した。また、重慶における潤滑油事業の持続的で健全な発展を推進するとともに、重慶のサービスステーションネットワークを発展させ、完備すると述べた。

　(FX168 5月23日）