BMIは、中国の天然ガス輸入需要は今後着実に上昇するとの見通しを示した。中国政府が石炭に対する依存を減らすことを承諾しているからである。

　BMIによると、今後10年、中国の天然ガス生産量の伸び率は5％という合理的な水準で推移するが、急速に増加する需要を賄うためには708億m3の天然ガスを輸入しなければならず、さらに2025年の輸入量はこの2倍になる。

　中国税関が5月21日に発表した統計によると、4月期の中国のパイプラインガス輸入量は前年同月比でほぼ31％増加して280万トンに達し、LNG輸入量は22％増加して189万トンに達した。

　中国は現在、エネルギー分野で天然ガスのシェアを高め、石炭と石油からの転換を実現しようと図っている。中国政府は需要を刺激するため、昨年11月、天然ガス価格を引き下げたが、天然ガス価格は依然として高すぎると見られており、2020年に一次エネルギーに占める天然ガスの比率を10％にするとの目標は、消費を喚起したとしても、実現は難しい。しかし、2015年の月平均輸入量は210万トン以下であったのが、天然ガスの値下げから5ヵ月、中国の毎月の天然ガス輸入量はいずれも260万トンを上回っている。

　（匯通網 5月26日）