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アジア
【石炭】

タイの大学教授、石炭火力発電建設の板挟みに(16/5/25)
2016/5/25
アジア【石炭】

 タイの市民団体は、同国軍関係者がソンクラーナカリン大学の教授及び職員にThepha石炭火力発電所の建設を反対しないように「説明すること」を求める書簡を送ったことを暴露、糾弾した。同書簡は、特定の教授を名指しで示したものではないが、同大学の理科講義を行うSomporn Chuai-Aree教授に宛てたものであると思われる。Somporn
Chuai-Aree教授は、発電規模が220万kWのThepha石炭火力発電所の建設に異議を唱えており、その他代替エネルギーに替えるように提案している。

 Samporn氏は、EGATが主催している日本の石炭火力発電所への見学ツアーに招待された経験があり、日本の2か所の石炭火力発電所を見学した経験を持っている。同氏によると、日本の経験では当事者がすべて参加し合意形成のもとで進めるが、タイの場合は一方的に推進するやり方を押し付けているとのことで、それに反発している。市民団は、EGATは軍を利用して研究者への圧力をかけることは、当局の権限を逸脱し、学問の自由への侵害であると強く批判したが、EGATは本件への関与を否定している。

(Bangkok Post 2016年5月25日)