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UAE経済相:油価は今年60ドルに達するかもしれない(16/05/31)
2016/5/31
アジア【石油・天然ガス】

 UAEの経済相スルタン・ビン・サイード・アル・マンスーリ氏は、5月30日にアブダビで開催されたコンファレンスで「需要と供給が均衡し始めたことから、原油価格は今年中にも60ドルを超える可能性がある」と述べた。「需要と生産が互いに徐々に見合った状態になっていけば、油価はこのまま夏に向かって上昇を続け、場合によっては、この夏にも60ドルを超えることがあるかもしれない」とした。 

 原油価格は、5月26日(木)に昨2015年10月以来となる50ドル超えとなったが、翌27日(金)に少し戻した。アナリストは、(世界の何か所かで起こっている)原油の供給停止が徐々に原油の供給過剰を解消させていき、向こう2~3か月位は、一定の価格帯でのレンジ内(ボックス圏内)取引が続いていくと見ている。 

 マンスーリUAE経済相の見方には、スタンダード・チャータード銀行のglobal chief economist、Mario Maratheftis氏も同調、Bloomberg TVで「原油の供給トラブルは予測していた。需要は依然相当強く、油価は上昇を続け、2016年末までに60ドルを超えるだろう」としている。 

 一方、OPEC第2位の産油国であるイラクは、6月に南部の輸出港から記録的な347万b/dの原油輸出を計画している。他の中東産油国同様、市場でのシェア拡大を目指している。来る第3四半期に、サウジアラビア、クウェート、イラン、UAEのいずれも供給量の拡大を計画している。 

 (5月31日Arabian Business)