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【石油・天然ガス】

タイの石油鉱区が公開入札へ(16/5/31)
2016/5/31
アジア【石油・天然ガス】

 5月30日、タイのエネルギー政策協議会(National Energy Policy Council, NEPC)は、タイ湾に位置するErawanとBongkotの二つの石油鉱区について公開入札を行うことを決定したと発表した。同会議に出席したエネルギー大臣Anantaporn Karnchanarat氏によると、二つの鉱区の採掘権はそれぞれ2022年と2023年に切れる予定であるため、今年の第3四半期に入札を実施し、来年中旬頃に落札者を公表する予定という。

 タイ政府当初の案は、現在この二つ鉱区の採掘権を所有している企業と契約更新の交渉を望んだが、市民グループとエネルギー改革の人民ネットワーク(PNER)の反対に遭い、一般公開入札を行い、応募者が出ない場合は、現在の所有者と交渉する案に落ち着いた。

 Erawan鉱区は現在1,240 MMSCFDの天然ガスを生産しており、シェブロンとProduction Thailand Co.社の共同事業で運営されている。Bongkot鉱区は840 MMSCFDの天然ガスを生産しており、PTT Exploration and Production
Plc (PTTEP)によって運営されている。タイ鉱物燃料部のVeerasak Pungrasamee部長によると、採掘権を現在の所有者から新しい所有者へ移行するときには天然ガス生産作業を一時的に中断する必要があり、その結果1,000〜2,000 MMSCFDに上る生産量の減少が起こってしまう。PTTEP社は、可能な限り契約更新できるように政府と調整しながら応札する意向を表明している。

(Bangkok Post 2016年5月31日)