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アジア
【エネルギー全般・政治経済】

サウジが経済多角化計画(economic diversification plan)を完成 (16/06/07)
2016/6/7
アジア【エネルギー全般・政治経済】

 サウジ・アラビアの公式メディアは、6月6日(月)、同国が石油を離れて国の経済の多角化を図るための詳細な計画を完成させたと伝えた。「国家変容プログラム(The National Transformation Programme (NTP))」は、この改革の動きを主導するモハメッド・ビン・サルマン副皇太子が4月に発表した84ページの「Vision 2030」を詳細に展開したものとなる。

 同Visionの核となるのは、国営石油会社サウジ・アラムコの株式の5%未満を株式市場で売りに出す計画である。その収入は、2兆ドルの資産を有する世界最大の同国国家投資ファンドの一部となる。投資ファンドからの収益は、経済の多角化を助け、また2014年以来半減した石油収入の代替収入源となり得る。油価暴落は、依然として政府収入の大半を占める石油への依存から脱却したいサウジの努力を加速させた。

 Saudi Press Agencyによれば、モハメッド皇太子が議長を務め、サウジの主要な経済調整機関である経済開発評議会(the Council of Economic Affairs and Development)は、6月5日(日)夜、NTPの最終版を内閣にて承認を得るため提出することを決定した。 

 (6月7日 The News)