1. HOME
  2. 中国 【電力】

中国
【電力】

中国電力企業の「走出去」に3つの大きい問題 発展改革委員会が直言 (16/06/17)
2016/6/17
中国【電力】

 中国電力国際生産能力協力企業連盟大会と国際生産能力協力シンポジウムが北京で開かれ、席上、国家発展改革委員会の程建林副秘書長(副官房長)は、電力企業の「走出去」(対外進出)には、スピードが遅い、水準が低い、秩序がないという3つの大きな問題が付きまとい、改善が必要であると指摘した。

 電力企業の「走出去」に存在する問題は軽視できない。現在、5大発電集団を筆頭に電力の全産業チェーンにおいて「走出去」戦略が策定されている。国電集団は南アフリカに設備容量24.45万kWの風力発電事業2件を建設し、大唐集団はミャンマーで水力発電事業2件と電力グリッド事業1件を開発して、稼動、運営している。

 しかしながら、中国企業研究院の李錦首席研究員は北京商報の取材に対し、電力企業の「走出去」は依然として様々なチャレンジに直面していると指摘し、「中国の電力企業は国際化のノウハウが依然乏しく、技術水準や専門人材育成の面でもまだまだ強化が求められる。いくつかの大手電力企業は『海外進出の護送船団』で合意しているが、単騎決戦の状況もなお存在する」と言う。

 こうした問題を踏まえて、発展改革委員会は、今後は国際生産能力協力関連の対策部署と政策情報を即時かつ正確に関係企業に伝達するとともに、重点対象国の資源賦存、ビジネス環境、ポテンシャルのある事業、重大リスク等の有効な情報を企業に提供しなければならないと提唱した。

 (北京商報 6月17日)