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【電力】

北京市が今夏から「特高圧電力」の使用を開始 (16/06/17)
2016/6/17
中国【電力】

 6月16日、内蒙古シリンゴル盟−北京東−山東の1000kV特高圧(UHV)送電事業の北京東−順義間が竣工し、6月19日から北京市への送電を開始する。

 国家電網北京電力公司によると、この特高圧送電線は中国の大気汚染防止行動計画に盛り込まれる重点送電ルート12本のうちの一つであり、北京のスモッグ対策やエネルギー構造の最適化に重要な作用を発揮する。

 北京市は第13次5ヵ年計画期において、国家電網公司の特高圧計画に依存して、7本のエネルギー受け入れルートを構築することになる。全て完成すると、北京市の対外受電能力は現在の2倍に拡大して、2,750万kWに達する。

 内蒙古シリンゴル盟−北京東−山東の1000kV特高圧送電事業が完成すると、北京市だけでも年間450万トンの石炭消費を減らし、CO2を875万トン、二酸化硫黄を2.2万トン、窒素酸化物を2.3万トン削減することが可能になる。北京の大気環境は根本的に改善され、「内蒙古東部の風力発電によって北京のスモッグを駆逐する」作用が発揮される。

 北京は今後大型発電所の建設を行わず、現地のガス発電所も発電量を年々減らして行く計画である。

 (新華社 6月17日)