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中国
【石油・天然ガス】

ロシアがエクソンモービルとの合弁企業から中国への天然ガス輸出を検討 (16/06/20)
2016/6/20
中国【石油・天然ガス】

 ロシアエネルギー相Alexander Novakは6月17日、サハリンにおけるエクソンモービルの石油・天然ガス事業が中国へ天然ガスを輸出する権利を獲得する可能性があると表明した。

 1990年代に調印した生産物分与契約(PSA)に基づき、エクソンモービルはオペレーターとして、ロシア国営石油会社Rosneftと共同でサハリン−1海域の石油・天然ガス開発を進めている。

 しかしながら、サハリン−1は、天然ガス輸出を独占するGazpromとの間で価格をめぐる隔たりがあり、同事業の天然ガス鉱床は長らく封印されていた。

 エクソンモービルのRex Tillerson CEOとの会談後、Novakエネルギー相はサハリン−1の天然ガスの販売について3つの案を討議したと述べた。その一つに、Rosneftと共同で天然ガスの液化を行なってから付近にあるサハリン−2事業に売却するという案もある。サハリン−2はロシア唯一のLNG生産企業であり、Gazpromとシェル並びに日本との合弁である。
 
 さらに、Novakエネルギー相は「第3の選択肢は天然ガスを中国へ供給することだ。PSAによりGazpromが輸出業務を独占する中でもサハリン−1から天然ガスを輸出することが許可されるかもしれない」と付言した。

 Gazpromはサハリンから中露国境都市のウラジオストックへのパイプラインを建設しており、同パイプラインから天然ガス供給することも計画している。

 (FX168 6月20日)