ロシア最大の天然ガス企業Gazpromのメドベージェフ副会長は6月14日、中国の天然ガス消費量が2倍以上に増加するとの予想を示した。Gazpromが経済減速にも関わらず、依然中国の堅調な需要増に期待していることを示唆するものである。
Gazpromは「シベリアの力(Power of Siberia)」パイプラインによって中国へ天然ガスを輸送する計画である。徐々に天然ガス輸送量を高めていくことになり、中国はロシア産天然ガスの最大の買い手になる。
メドベージェフ副会長は、「Gazpromは依然2019年に上述の天然ガス供給を開始することが目標だ」と述べた。
中国は石炭に対する依存を引き下げることを公約しており、2020年までに天然ガス消費量を2015年の1,932億m3から3,600億m3に引き上げるよう図っている。
Gazpromに近い消息筋が1月に明らかにしたところでは、世界的なエネルギー価格の大幅下落に加え、中国経済の不確実性もあって、ロシアが2020年頃に中国への輸送を開始する天然ガスの量を削減する可能性もある。
しかしながら、メドベージェフ副会長の発言は楽観的に聞こえる。同氏は「中国の天然ガス消費量は倍増し、将来はもっと増える」と述べたが、時間的枠組みは示さなかった。
中国国内の天然ガス生産量は2020年になっても1,900億m3に止まる。つまり、中国は輸入を増やすか、それとも別のエネルギー供給源を求める必要があるということである。
Gazpromはすでに30年間のガス供給で合意文書に調印しており、「シベリアの力」パイプラインによって中国へ毎年380億m3の天然ガスを供給することになるが、当初の数量はこの水準を下回るだろう。
(FX168 6月16日)
ロシア最大の天然ガス企業Gazpromのメドベージェフ副会長は6月14日、中国の天然ガス消費量が2倍以上に増加するとの予想を示した。Gazpromが経済減速にも関わらず、依然中国の堅調な需要増に期待していることを示唆するものである。
Gazpromは「シベリアの力(Power of Siberia)」パイプラインによって中国へ天然ガスを輸送する計画である。徐々に天然ガス輸送量を高めていくことになり、中国はロシア産天然ガスの最大の買い手になる。
メドベージェフ副会長は、「Gazpromは依然2019年に上述の天然ガス供給を開始することが目標だ」と述べた。
中国は石炭に対する依存を引き下げることを公約しており、2020年までに天然ガス消費量を2015年の1,932億m3から3,600億m3に引き上げるよう図っている。
Gazpromに近い消息筋が1月に明らかにしたところでは、世界的なエネルギー価格の大幅下落に加え、中国経済の不確実性もあって、ロシアが2020年頃に中国への輸送を開始する天然ガスの量を削減する可能性もある。
しかしながら、メドベージェフ副会長の発言は楽観的に聞こえる。同氏は「中国の天然ガス消費量は倍増し、将来はもっと増える」と述べたが、時間的枠組みは示さなかった。
中国国内の天然ガス生産量は2020年になっても1,900億m3に止まる。つまり、中国は輸入を増やすか、それとも別のエネルギー供給源を求める必要があるということである。
Gazpromはすでに30年間のガス供給で合意文書に調印しており、「シベリアの力」パイプラインによって中国へ毎年380億m3の天然ガスを供給することになるが、当初の数量はこの水準を下回るだろう。
(FX168 6月16日)