国家発展改革委員会、工業情報化部並びに国家能源局は《中国製造2025−エネルギー装備実施方案》を通達した。エネルギー装備の独自イノベーションと産業のグレードアップを推進し、エネルギー技術革命と装備製造業のグレードアップにおいてエネルギー装備の独自イノベーションにサポートと誘導の役割を発揮させることが目的になる。同方案はエネルギー安全供給の確保、クリーン・エネルギーの発展推進、化石エネルギーのクリーンで効率的な利用の3つの面で15分野のエネルギー装備発展の任務を確定している。

　同方案は、2020年までの目標として、エネルギー革命の総合部署に向け、エネルギーのクリーン・低炭素・高効率の発展のキーテクノロジーと装備で実証応用を展開すること、制約がありボトルネックが付きまとう装備及び部品の量産と大規模応用を実現してエネルギーの安全供給を保障しエネルギー生産・消費革命の推進をサポートすることを掲げている。

　また、エネルギー装備の自主的設計、製造並びに統合能力の形成、重要部品と原材料の自主化の実現、エネルギー装備設計製造技術水準の大幅な向上、設計と製造体系のさらなる融合、重要エネルギー装備の独自開発、設計並びに製造の実現、設備の性能とクオリティコントロールの顕著な向上を挙げている。そして、電力装備など優越分野の技術水準と競争力を国際先端レベルに高め、自前の知的財産権と強い競争力を備える装備製造企業グループを形成するとともに、エネルギー装備の製造構造の最適化をさらに進め、生産能力過剰を大幅に緩和する。

　さらに2025年までの目標として、新興エネルギー装備製造業の面で比較優位と国際競争力を備える整った産業体系を形成すること、エネルギー生産・消費革命を有効にサポートすること、一部分野でエネルギー技術と装備がグローバルな産業発展をリードできるようにすること、エネルギー技術と装備の標準の国際化を実現することを掲げている。

　また、エネルギー装備をめぐって産学研用が有機的に結合する自主イノベーション体系を形成し、装備製造業全体の転換とグレーﾄﾞアップを実現する。さらに、エネルギー重要技術装備、戦略的新興産業装備、汎用基礎装備、重要部品及び材料などが専門的な分業を合理的に展開し、相互に促進、協調して発展する産業構造を形成する。
　
　（国家発展改革委員会 6月20日）