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中国
【原子力】

中国の原子力発電企業が国際市場に向けて多数のイノベーション成果を展示 (16/07/01)
2016/7/1
中国【原子力】

 中国広核集団(中広核)はパリで開催された第2回世界原子力博覧会に展示ブースを設け、海外の顧客向けに中広核の中核競争力と国際的にもポテンシャルを備える独自イノベーション技術のプロモーションを行った。今回展示した技術は第三世代独自原子力発電技術の「華龍一号」、広大な展望が広がっているACPRシリーズ小型原子炉や中国の独自原子力発電デジタル化計測制御システム「和睦システム」等であり、世界中のマーケットから関心を集めた。

 中広核は世界第5位の原子力発電運営企業であり、世界最大の原子力発電建造企業である。中広核の幹部によると、同社のイノベーション技術は原子力発電所の運営、エンジニアリング並びに建設、科学技術研究開発の3つの中核分野をカバーしている。同時に中広核は討論会やシンポジウム等の関連活動にも参加して、国際市場に原子力発電のエンジニアリングと建設の業績並びに能力を示した。中広核は英国ブラッドウェルB事業と同型の「華龍一号」実証事業である防城港3号機の模型を今回の展覧会で展示し、「華龍一号」の炉芯、二層安全シェル、炉芯融解物滞留システム等の技術的特徴を明示して、今回の展覧会の大きな焦点の一つになった。多数の海外の顧客も次々と防城港3号機の現在の建設状況について質問した。

 また、小型原子炉は国際的にも発展の展望が広がる原子力発電技術である。汎用核グレードDCSプラットフォームの「和睦システム」は原子力発電の安全計測制御システムに応用される。同システムは10項目余りのキーテクノロジーでブレークスルーを実現し、中国国内の空白を埋めている。

 世界原子力博覧会は2年に1回開催され、今回は「グローバルエネルギー構造における民用核工業」が主題になった。展示スペースは第1回博覧会に比べて1.5倍に増え、欧州、アジア、アフリカ、中東及び米国等から200社以上の企業が出展した。

  (中国電力網 7月1日)