7月7日に発表された《BP世界エネルギー統計年鑑》によると、2015年の世界のエネルギー消費はより一層鈍化し、エネルギー構造は低炭素燃料に向けて転換が進みつつある。2015年の世界の一次エネルギー需要の伸び率はわずか1％であり、10年来の平均水準を大幅に下回った。

　中国のエネルギー消費の伸び率はわずか1.5％に止まり、20年来の最低になったが、それでも中国は15年連続で世界最大のエネルギー成長市場であることは注目される。一方、2015年の世界の原子力発電の発電電量は1.3％増になったが、これには中国の28.9％の伸び率が寄与し、中国は韓国を抜いて原子力発電世界第4位になった。

　BPの首席エコノミストSpencer Dale氏はメディアに対し、「中国は経済成長の鈍化と経済構造の変化というチャレンジに直面しているが、依然として世界最大のエネルギー消費国、生産国であり純輸入国だ」と表明した。

　（毎日経済新聞 7月8日）