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【石油・天然ガス】

貴州省がミャンマー天然ガス導入準備に本腰 (08/02/27)
2008/2/27
中国【石油・天然ガス】

 貴州省の省都である貴陽市は今年、ガス市場に対する監督管理を強化するとともに、ミャンマー天然ガス導入の準備に全力を挙げる。

 貴陽市では都市建設と市場拡大に伴ってガス需要量が絶えず増加しているが、ガス供給源の開発は相対的に遅れている。民生用、工業用の石炭ガス需給は通年ではバランスが取れているが、冬季になるとガス使用量が急増し、大きな不足が生じる。特に秋から冬への変わり目に1日のガス使用量が50万m3から110万m3に急増し、平均ガス使用量は、夏季の1日37万m3から、冬季には100万m3に増える。季節的なピークが高いため、冬季のガスの供給は需要に追いつかず、都市ガスの使用においても、火力の低下など不安定な状況が生じている。

 2007年9月、貴州省天然気公司は中国石油天然ガス集団(CNPC)との間で天然ガスの売買及び輸送に関する合意文書に調印した。この文書は、2010年には中国・ミャンマー石油・天然ガスパイプライン事業から貴州省への天然ガス供給を実現し、次第にガス供給量を増やすと、明確に規定している。さらに、2020年にガス供給量を年間30億m3とする計画である。これに応じて、貴陽市の国土計画部門は、中緬パイプラインから天然ガスを導入するルートや分岐ステーション、ゲート・ステーションの建設を確定した。そして、今年2月2日、貴陽市は同市発展改革委員会と建設局を中心に、計画局、国土局、環境保護局及び貴州省天然気公司が参加する中緬石油・天然ガスパイプライン事業対策会議を開催し、貴陽市のパイプライン網を国家パイプライン網計画に盛り込むよう提議するとともに、CNPCに対して、貴陽に分岐ステーションを設けるよう申請することにした。

 貴陽市はミャンマー天然ガスの導入対策に全力を挙げる。ミャンマー天然ガスの導入が実現すると、貴陽市のガス不足は解消され、市民生活が改善される。また、工業やサービス業にもクリーン・エネルギーが供給される。貴陽市の長期的な発展や生態文明都市の建設にとって意義は大きい。

 (貴州都市報 2月27日)