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【石油・天然ガス】

BPとCNPCがシェールガス探査開発で2件目のPSCに調印 (16/09/20)
2016/9/20
中国【石油・天然ガス】

 ここ2年、世界のシェールガス開発は低調期に入り、中国のシェールガス市場もそのあおりを受けて、国際石油企業は相次いで中国でのシェールガス事業からの撤退や一時停止を発表した。こうした中にありながら、BPは中国石油天然ガス集団(CNPC)との間でシェールガス探査・開発及び生産をめぐって今年、2件の協力協定に調印している。

 BPによると、同社は今年3月にCNPCと初のシェールガス生産物分与契約(PSC)に調印したが、先日、2件目のPSCに調印した。今回契約した鉱区は四川省栄昌北に所在し、総面積約1,000平方キロに及ぶ。

 卓創資訊のアナリスト劉朝暉氏は、「市場ではシェールガス開発からの撤退が相次ぐ中で、2大石油企業が1年以内にシェールガス共同開発を相次いで契約したことは特に注目を引いている。CNPCにとっては、シェールガスは中国の戦略的新興産業であり、シェールガスの探査、開発並びに生産は中国のエネルギーの全体構造の改善に対して極めて有効である。CNPCは中国最大の国有石油・天然ガス企業として、シェールガス分野の開発では企業自身の産業部署を考慮するだけでなく、国のエネルギー戦略の転換と事業実証の責任も負う必要がある」と述べ、一方、BPは中国の石油・天然ガス産業に最も深く参入している外国企業の一つであり、CNPCとの協力も、中国国内の上流開発、販売、海外の上流探査開発や国際貿易など様々な分野に及んでいると指摘し、「国内のシェールガス探査開発の進捗状況から見て、短期間でシェールガス開発の大きな成果を上げることは難しいが、戦略配置の見地からは、BPとCNPCの今回の協力は双方の戦略協力をより一層深める一方で、中国の天然ガス市場を前倒しで部署する重要な措置になる」と表明した。

 (新華網 9月20日)