昨年7月以来、中国政府は独立系製油所10数社に原油輸入ライセンスを発給し、これら独立系製油所は中国の原油輸入を激増させる重要な推進力になっている。

　大規模な国有製油企業に対し、独立系製油所は相対的に規模が小さく、こうした小型独立系製油所は「ティーポット」製油所と呼ばれる。中国政府は中国国内の過剰生産能力の削減に努めているところであり、そのため、「ティーポット」製油所に対し、政府が設定した厳正な環境保護標準を満たすよう求め、高い経費を投入して製油設備のグレードアップを進めることを義務付けた。

　クレディ・アグリコル証券のアナリストNelson Wang氏によると、中国政府が製油産業の環境保護標準を厳しくすると、規模が小さい「ティーポット」製油所は環境保護標準を満たすため製油設備を改修することが不可能になり、破産するか、規模の大きい製油所に買収されることになる。

　Nelson Wang氏の予測によると、近い将来、「ティーポット」製油所に統廃合の波が到来する。比較的大きい製油所は国有企業に買収される可能性が高い。このような買収は悪意ある買収でないので、中国政府も反対することはない。

　 （中国経済新聞網 9月22日）