9月29日、発展改革委員会は石炭脱生産能力ブリーフィングにおいて、2016年10月1日〜12月31日の間、安全で高効率の先進的生産能力の増産を許可し、石炭需給状況を改善して、冬季の石炭貯蔵のニーズを賄うことを明確にした。

　9月27日に開かれた冬季石炭安定供給全国テレビ電話会議の部署に基づき、今回増産を許可される生産能力は次の3つに区分される。

　(1) 《過剰生産能力解消工作において石炭産業の転換とグレードアップの促進に向けた先進的生産能力の作用の発揮に関する国家発展改革委員会の意見》の規定に基づき中国煤炭工業協会が査定した先進的生産能力炭鉱
　(2) 国家炭鉱安全監察局が公示した2015年度1級安全品質標準化炭鉱
　(3) 各地方が中国煤炭工業協会に申告した安全・高効率炭鉱

　これら3項目の所定の条件に適合する炭鉱については、年間作業日数276〜330日の範囲で増産が可能になる。

　中国煤炭資源網が整理したところによると、今回増産が許可される炭鉱は約900ヵ所になる。

　(1)に該当する炭鉱は74、内訳は、内蒙古21、山西18、陝西13、山東7、安徽と寧夏各5、遼寧2、河南、江蘇、甘粛が各1になる。山西・内蒙古・陝西の3大産炭区が74の先進生産能力のうち70％を占める。

　(2)に該当する2015年度1級安全品質標準化炭鉱は791、内訳は北京1、河北35、山西217、内蒙古94、遼寧14、吉林1、黒龍江17、江蘇8、安徽36、山東61、河南84、湖南1、広西2、重慶23、四川4、貴州77、雲南3、陝西72、甘粛18、青海2、寧夏社、新疆兵団2。

　(3)の各地方が2014〜15年度に中国煤炭工業協会に申告した安全・高効率炭鉱のリストは未公表であるが、2012〜13年度の石炭工業安全高効率坑井（露天）は445、うち坑内掘り426、露天掘り19で、神華や中楳等の企業及び山西、山東、河北、内蒙古、陝西、河南等の省に及ぶ。

　以上の3種類の炭鉱総数は1,310である。国は炭鉱の安全条件を引き上げているところから、2014〜15年度の安全高効率坑井（露天）は前年度に比べ減少する公算であるが、それでも該当する3種類の炭鉱は900を超える可能性がある。

　これらの炭鉱は安全品質標準を満たし、機械化の程度と資源利用率が高い。

　関係する石炭生産省・自治区・直轄市は現地の市場を平衡させる必要に応じて、生産能力動員計画案の策定に取り組み、対象炭鉱の名称と調節する生産能力、生産量の数量を明確にして、9月30日までに発動する。

　（中国煤炭資源網 10月8日）