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中国
【石炭】

山西省が第13次5ヵ年計画期の現代的石炭化学工業重点支援事業を発表 (16/10/13)
2016/10/13
中国【石炭】

 山西省は《第13次5ヵ年計画戦略的新興産業発展計画》を公布し、省内大手石炭企業の現代的石炭化学事業建設を重点的に支援することにした。

 【石炭液化】
 潞安集団の年産180万と石炭系液体製品、400万トンの石炭系石油製品及び化学品のクリーン・コールと石油・電力・化学・熱供給一体化事業、晋煤集団の年産200万トン石炭系合成油事業の着工又は稼動で成果を上げる。

 【石炭由来グリコール】
 陽煤集団の年産40万トン石炭由来グリコール及び襄鉱集団の年産20万トン石炭由来グリコール等の重点事業建設を支援する。

 【CTO】
 CTO(コール・トゥ・オレフィン)の面では、同煤集団、山西焦煤等の省内大手石炭企業による大型工業化高度化実証プラントの建設を重点的に支援する。

 【SNG】
 SNG(石炭由来代替天然ガス)については、中国海洋石油と同煤集団の共同建設による第1期年産40億m3のSNG事業の着工を重点的に支援するとともに、第2期60億m3事業の第13次5ヵ年計画期中の着工を目指し、最終的には100億m3規模に到達する。また、晋能手段の年産40億m3のSNG事業を速やかに着工する。さらに、陽煤集団などその他大手石炭企業のSNG事業建設を支援する。

 【石炭系芳香族炭化水素】
 省内の石炭系芳香族炭化水素実証事業を前向きに展開し、第13次5ヵ年計画期中に工業化の実現を目指す。

 山西省は第13次5ヵ年計画期に国の現代的石炭化学工業の「工業団地化・基地化・大規模化」の要請に従い、晋北(山西省北部)地区の豊富な低品質の石炭資源や塩アルカリ土壌、黄河の水に依拠して、晋北現代的石炭化学工業基地の建設を重点的に進める。石炭液化、SNG、CTO等の実証事業と資源総合利用事業の建設を整然と進める。

 第13次5ヵ年計画期末には基地の規模をSNG年産180億m3、石炭液化600万トンとし、年間1.1億トンの低品質石炭の転化を行う。

 (中国能源網 10月13日)