税関総署が10月13日発表した統計によると、中国の9月期の石炭輸入は2,444万トン、前年同月に比べ667万トン、37.54％増加した。前月比では215万トン、8.09％の減少になった。

　2013年以降、中国の石炭輸入は年々低下傾向を示し、減少幅も拡大している。2013年の輸入量は過去最高の3.27億トンに達し、全国石炭消費量の9.1％を占めたが、2014年の輸入量は2.91億トン、前年比11％減になり、全国石炭消費量に占める比率は8.3％に下がった。2015年になると輸入量は2.04億トンに下がり、減少幅は30％近くになった。全国石炭消費量に占める比率もわずか5.1％に落ち、過去数年来の最低になった。

　2014年末の石炭産業脱困難聯席会議において、国家発展改革委員会は主要発電企業が一般炭の輸入を減らすことを建議し、財政部は石炭輸入関税を引き上げた。その後、中国の石炭総供給に占める輸入炭の比率の低下が続いた。

　2016年になると、1月、2月、4月、7月の石炭輸入額は小幅の減少を示したものの、それ以外の月はいずれも前年同月に比べ増加し、増加幅も拡大した。

　9月期の石炭輸入額は12億3,123.7万ドル、前年同月比25.95％増になったが、前月比では10.11％下がった。輸入単価は50.38ドル/トン、前月に比べ1.1ドル/トン上昇したが、前月比では3.5ドル/トン下がった。

　1〜9月の石炭輸入量は18億18万トン、前年同期比15.2％増になった。輸入額は88億5,988.5万ドル、8.1％減になった。

　（中国煤炭資源網 10月14日）