ブルームバーグの報道によると、中国の9月期の天然ガス輸入が増加して過去最高水準になった。

　税関総署が10月13日に発表した統計によると、中国の9月期の天然ガス輸入は573万トン、前月比72％、前年同月比73％の増加になった。

　「天然ガス輸入は冬季全体を通して増加が続き、少なくともこの傾向は来年3月まで続く」とNorth Square Blue Oak Ltdの政策研究アナリストである田苗氏は指摘する。「需要が旺盛なシーズンが間もなく到来し、供給企業は昨年の不足局面を出来る限り避けようとする」。

　中国は2020年にエネルギー総消費に占める天然ガスの比率10％に引き上げる計画であり、昨年は天然ガス価格を引き下げて消費を刺激した。国家発展改革委員会の統計によると、今年1〜8月の中国の天然ガス需要は7.5％のプラスになった。中国は天然ガスの使用を促進するため、来年から天然ガスパイプラインタリフを改訂することも計画している。

　パイプラインによるトルクメニスタンからの供給は7月期の156万トンから8月には約50万トンに下がり、そのため8月期の天然ガス輸入は前月比、前年同月比ともにマイナスになった。しかし、LNG輸入は前月比40％もの大幅増になり、1月以来の最高水準になってトルクメニスタンからの供給減少を相殺した。

　（中国能源網 10月14日）