最新統計によると、9月期の中国の原炭生産量は2億7,696万トン、前月比112万トン、0.4％の減少になり、前年同月比では12.8％の減少になった。減少幅は前月に比べ1.1ポイント上昇した。6ヵ月連続で前年同月比10％以上のマイナスを実現したことになる。

　第1〜3四半期に石炭産業の脱生産能力は順調に進み、9月末時点で通年の生産能力退出目標の80％以上を達成した。生産能力の退出、生産の減量化、違法炭鉱の管理の3つの手段により、国内の石炭生産量は大幅に低下した。脱生産能力の期限が近づく中、全国の脱生産能力のプロセスに拍車がかかり、石炭生産量も前年同月比でさらに大きく減少する見通しである。

　また、国家発展改革委員会は《適正な石炭生産能力置換指標取引サービス関連工作に関する通達》を示達し、今年から3年内は原則として新規炭鉱建設事業の許認可を停止することを改めて明確にするとともに、炭鉱の新規建設に対し一律に減量置換を義務付けた。石炭産業の研究員によると、中国政府は炭鉱の減量置換に対し多重的な前提条件を設けることで供給側改革の順調な進展を確保しようとしている。

　（証券時報網 10月25日）