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【エネルギー全般・政治経済】

中国 1〜9月に鉄鋼企業の生産能力を4,000万トン削減 通年目標の90%達成 (16/10/25)
2016/10/25
中国【エネルギー全般・政治経済】

 先日開かれた2016年鉄鋼産業多元化産業フォーラムにおいて、国務院国有資産監督管理委員会企業改組局の李冰局長が明らかにしたところによると、鉄鋼の中央企業の脱生産能力ロードマップは3年に分けて完了することになり、合計2,713万トンの生産能力を撤去する。武鋼と宝鋼の合併後、脱生産能力は大幅にスピードアップしており、早ければ10月末までに通年の脱生産能力任務を完了し、粗鋼719万トンの生産能力を削減する。

 国有資産監督管理委員会直属の中央企業103社のうち鉄鋼を業務範囲とする企業は5社、うち専門の鉄鋼企業は宝鋼、武鋼、鞍鋼の3社である。宝鋼と武鋼については今年6月、合併が発表され、目下工商手続きが進められている。残りの2社は中国五鉱集団と新興際華集団である。2015年末時点の鉄鋼関連中央企業の粗鋼生産能力は1.38億トン、中国全体の鉄鋼生産能力の12.2%を占めている。2016年から3年かけて、中央企業の粗鋼生産能力を約15%、全体で2,713万トンを退出させる。うち企業の自主的な削減が1,644万トン、合併再編を通した削減が939万トン、生産能力をめぐる国際協力を利用して海外移転を進める粗鋼生産能力が100万トンになる。

 また、工業情報化部産業政策司の辛仁周副司長によると、今年1〜9月に全国の鉄鋼企業の生産能力を合計4,000万トン退出させ、通年の脱生産能力目標の90%を達成した。

 (中国新聞網 10月25日)