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【石油・天然ガス】

中国のリグが数か月間北朝鮮の海域に停留(16/10/31)
2016/11/1
中国【石油・天然ガス】


 中国CNPCの石油リグが、2016年5月以降、黄海中の北朝鮮の排他的経済水域に停留していることが、衛星画像によって分かった。NKニュースによれば、北朝鮮の海域にあるリグの存在は、中国がこの隣国の海域での石油・ガス探鉱を検討していることの現れである可能性がある。それは、11年前に両国が交わした覚書(MOU)にも定められていることである。

 リグは、1980年代と1990年代に探鉱井が数本掘られ、その幾つかから出油を見た区画の近くにある。その区画は、the West Bay Basinと呼ばれ、2015年の文献によれば、少なくても2つの坑井から石油換算で日量450バレルの出油等、有望な結果が得られた。同地域の他の探鉱井からも良い結果が得られた可能性はあるが、信頼できる情報での確認は難しい。ただ、Chatham HouseアソシエイトのKeun Wook Paik氏によれば、1990年代後半に何本かの井戸から石油換算で日量3,500バレルの出油したとの報告があったとのこと。

 CNPCは、この14,000トンのリグの所在位置に関する情報についてコメントを控えている。ゆえに、現時点ではこのリグが実際に石油を掘り当てるための掘削をしているかどうか明確ではない。ただ、もしそうなら、そのことが地域の地政学に対して持ち得る意味合いは重要である。

 (Oil Price. Com 10月31日)