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アジア
【石炭】

内外価格逆転でベトナムの石炭輸入が激増 輸出国から輸入国に転換 (16/11/02)
2016/11/2
アジア【石炭】

 中国商務部の情報によると、ベトナムは長年石炭輸出国であったが、2016年の石炭輸出入状況には根本的に逆転が発生している。

 1〜9月のベトナムの石炭輸出は73万トン、輸出額は7,380万ドルであり、輸出量は前年同期比48%下がり、輸出額は51%下がった。その一方で、石炭輸入は激増している。

 10月15日までの時点でベトナムが輸入した石炭は1,114万トン、輸出額は7億ドル近くに上り、輸入量は147.6%、輸入額は82.1%の増加になった。輸入量は工業貿易省の年初の輸入計画量310万トンを大幅に上回っている。

 こうした状況には次のような原因がある。第1に、政府が石炭輸出を制限している。第2に、世界の石炭価格が大幅に下落し、加えて、周辺の自由貿易地域諸国の石炭関税がゼロに下がっている。ベトナム国内の石炭採掘コストが高止まりする一方で、国外の石炭採掘コストは低下が続き、国内外の価格が逆さやになっている。

 (中国煤炭資源網 11月2日)