中国税関総署が11月8日に発表した統計によると、中国の10月期の石炭輸入は2,158万トン、前年同月に比べ762万トン、54.58％増加した。対前年同月比の伸び率は今年最高になったが、前月比では286万トン、11.7％下がった。

　今年は昨年に比べると、供給側改革の下で国内石炭価格が急速に上昇し、その結果、輸入炭はこのところ価格優位が鮮明になっており、輸入量は前年同期に比べ大幅に増加している。しかし、国内の石炭先進生産能力の増産に伴い、また、川下の需要の若干の減退もあって、輸入炭の調達熱はやや下火になり、ここ2ヵ月の輸入量は前月比ではマイナスになっている。

　10月期の石炭輸入額は13億994.9万ドル、前年同月比78.52％の増加になり、前月比では6.39％増加した。輸入単価は60.7ドル/トンで、前月比では10.32ドル/トン、前年同月比では8.14ドル/トン上昇した。

　1〜10月の石炭輸入は2億174万トン、前年同期比18.5％増加し、輸入額は101億7,651.7万ドル、1.8％下がった。

　（中国煤炭資源網 11月9日）