ベネズエラは11月17日、中国石油天然ガス集団(CNPC)とベネズエラ国営石油公社PDVSAが22億ドルに上る融資で合意したと発表した。合弁企業の石油増産に当てる。

　CNPCと首都カラカスで会談したベネズエラのマドゥロ大統領はテレビで、中国が提供する最大90億ドルの融資限度枠を運用して、同国の石油生産量を最大27.7万B/D引き上げると発表した。

　故チャベス大統領時代の2007年にベネズエラは中国と融資協定に調印していた。ベネズエラは中国からすでに500億ドル以上を借り入れており、その一部はベネズエラから中国へ原油と燃料を販売する形で償還している。

　マドゥロ大統領は、合弁企業の生産量を引き上げて、中国への輸出量を80万B/Dに増やすと述べた。

　ベネズエラは経済崩壊によって深刻な衰退状況に陥り、油価下落がさらに追い打ちをかけることになった。

　CNPCはPDVSAとの合弁企業の一部株式を有している。

　 (中国経済新聞網 11月21日)