ロイター11月24日電によると、IEAのFatih Birol事務局長は24日、中国の天然ガス需要は今後著しく増加し、世界のLNG供給過剰局面の収束を助けると表明した。

　24日に発表された通関統計によると、10月の中国のLNG輸入は184万トン、前年同月比15.1％の増加になった。また、1〜9月の中国のLNG輸入量は合計1,787万トン、前年同期比26.5％増になった。一方、世界最大のLNG輸入国である日本の1〜9月のLNG輸入量は6,196万トン、前年同期比3.5％の減少になった。世界第2のLNG輸入国である韓国の輸入量も下がっており、今年1〜9月の輸入量は5.8％減少した。

　Fatih Birol事務局長によると、世界のエネルギー構成の中で天然ガスの比重は約25％であるが、中国ではわずか5％であり、著しい格差がある。Fatih Birol事務局長は中国の天然ガス市場は顕著に成長するとの予想を示した。

　報道によると、中国の需要は市場を喚起できるものの、供給過剰が依然市場を圧迫している。世界最大のLNG輸出国であるカタールのMohammedal Sadaエネルギー相は24日、世界のLNG価格に対する圧力は短中期的に継続するとの見方を示し、その理由として米国とオーストラリアの生産能力が市場に投入されることを挙げた。しかしながら、Fatih Birol事務局長は、中国の消費の増加がLNG市場の速やかなバランス回復を促すとの見方を示した。

　（中国能源網 11月25日）