中国外交部の耿爽報道官は11月25日の定例記者発表会において、中国の北朝鮮からの石炭輸入は国連安保理の関連規定に適合していると表明した。

　中国の最新通関統計によると、10月に中国が北朝鮮から輸入した石炭は前月に比べ40％増加した。

　中国は北朝鮮の核・ミサイル計画に不満を感じているのになぜ北朝鮮からの石炭輸入を続けているのかとの記者の質問に対し、耿爽報道官は、我々が注目しなければならないのは輸入量の変化ではなく、輸入自体が合法かどうかということであり、このことこそが問題の鍵であると指摘した。

　耿爽報道官は次のように表明した。中国は安保理の対規制制裁決議を一貫して全面的かつ真摯に執行している。同時に中国側は安保理の対北朝鮮制裁が北朝鮮の民生と人道のニーズに不利な影響を及ぼすべきでないとも一貫して主張してきた。安保理決議第2270号は北朝鮮から石炭、鉄、鉄鉱石を輸入することを禁止しつつ、民生目的に用いられしかも核やミサイル計画のためでない物資の輸出は影響を受けないことも同時に規定している。中国の北朝鮮からの石炭輸入は安保理決議の要件に適合している。

　（中国煤炭資源網 11月28日）