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【石油・天然ガス】

CNPCの混合所有制改革は下流販売業務への民間資本導入を先行 中央石油企業は改革の先兵 (16/12/23)
2016/12/23
中国【石油・天然ガス】

 このほど中国石油天然ガス集団(CNPC)の混合所有制改革方案が発表され、マーケットの強い関心を集めた。

 これより先、CNPCはすでに複数の分野で混合所有制改革の地ならしを行っている。

 専門家によると、今後の改革方式をめぐっては、CNPCは先に業務の仕分けを進め、まず下流の販売業務へ民間資本が参入するようにしてから、上流の探査業務を徐々に開放することになる。

 同時に混合所有制改革だけでなく、石油・天然ガス改革も歩調を合わせて加速される。

 業界の見方によると、新たな石油・天然ガス改革が石油化学産業の国有企業改革を加速し、中央石油企業は混合所有制改革の先兵になる見込みである。

 12月20日、CNPCは全面改革深化指導小組第15回会議を開き、《集団公司市場化改革指導意見》と《集団公司混合所有制改革指導意見》を大筋で議決した。

 全面改革深化指導小組組長を務める王宜林董事長(会長)は次のように表明した。計画と市場の関係を適切に処理し、市場化の仕組みを通して集団公司の全体的、協調的発展を促進する。混合所有制改革に当たっては類別に指導を進める。集団公司の混合所有制改革は、再編、制度改革や共同出資、協力等の道筋によって一定の成果を上げているが、改革目標にはなお遠いものがある。所属企業は株式構造、管理構造や経営システム等の面でさらなる最適化と改善が待たれる。

 中国企業研究院の李錦首席研究員は《証券日報》の取材に対し、次のように表明した。今後の改革方式をめぐっては、CNPCは先に業務の仕分けを進め、まず下流の販売業務へ民間資本が参入するようにしてから、上流の探査業務を徐々に開放し、部分的に市場化を実行することになる。また、「一帯一路」沿線のCNPCの分公司が外資を導入して国際競争をペースアップさせる方法についても検討することになる。

 発展改革委員会は先頃、電力、石油、天然ガスなど国の戦略や民生、経済の安全に関わる重要な領域及び鍵になる産業で混合所有制改革を加速すると表明し、第1期実験企業の実施方案を策定中であることを明らかにした。

 中央企業の混合所有制改革に止まらず、石油・天然ガス改革も歩調を合わせて推進されつつある。目下、石油・天然ガス改革と混合所有制改革のいずれもスピードアップしており、中央石油企業が国有企業の混合所有制改革の先兵になる見込みである。

 業界の見方によると、新たな石油・天然ガス改革によって石油化学産業の混合所有制改革が加速されるが、これには主に石油全産業チェーンの資本協力、石油中央企業と民間企業による海外市場の共同開拓、石油中央企業の業務再編、混合所有制改革による企業の上場などが含まれることになる。

 (中国網 12月23日)