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中国
【石炭】

神華集団の2016年の石炭輸出が倍増 日本向けは209%増 (17/01/09)
2017/1/9
中国【石炭】

 神華集団が1月4日にウェブサイトで発表した情報によると、2016年の神華集団の石炭輸出は306.7万トン、前年比188.5万トン増加し、伸び率は159.5%に達した。

 うち日本市場への輸出は126.1万トン、前年比209.1%増になった。韓国への輸出は156.6万トン、102.3%増、台湾への輸出は24万トンで、数年ぶりの輸出再開になった。

 神華は2016年に台湾電力、韓国電力大手5社、日本の東北電力及び関西電力との取引再開に成功するとともに、韓国工業団地の需要家や日本の宇部興産等との間で年間契約に調印した。

 税関統計によると、2016年11月の中国の一般炭輸出は41万トン、前年同月比609.2%増になり、1〜11月の輸出は332万トン、前年同期比194.1%増になった。

 市場関係筋によると、中国の主要な一般炭輸出市場は日本と韓国であり、輸出の増加を担ったのは陝西地区の5800キロカロリー以上の低コストの一般炭であった。

 一方、中国の11月の一般炭輸入は(褐炭含む)は1,995.97万トン、前年同月比40%増、前月比では94.29%増になり、2年来の最高を記録した。1〜11月の一般炭輸入は合計1億5,200万トン、前年同期比25.92%増。

 業界関係者によると、11月の輸入量が2年来の最高を記録したのには、一般炭を扱う輸入業者が大幅に増えたことが背景にある。11月の一般炭輸入業者は128社、前年同月に比べ58%増え、前月に比べ30.6%増えた。

 注目すべきは、12月25日に神華がフィリピンから輸入した石炭が初めて江蘇省の市場に投入されたことである。中国が11月にフィリピンから輸入した石炭は58.1万トン、前年同月比180.6%増になり、前月比では74.4%の増加になった。また、11月の江蘇省の石炭輸入は409.52万トン、前年同月比25.9%増加し、前月比では259.7%増加した。

 《石炭産業発展第13次5ヵ年計画》は、石炭輸出政策を完備して優良企業の対外輸出拡大を奨励するとしている。また、高品質の石炭の輸入を奨励し、原料炭の輸入を強化する一方、低カロリー炭や高硫黄炭など低品質の石炭輸入を厳重に規制する。さらに、世界の石炭資源配置の最適化にも積極的に参画し、高品質石炭資源の供給ポテンシャルと世界の石炭市場における中国の影響力を高める。

 (中国煤炭資源網 1月9日)