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【新エネルギー】

中国 海洋再生可能エネルギー発展第13次5ヵ年計画が通達 (17/01/13)
2017/1/13
中国【新エネルギー】

 国家海洋局は《海洋エネルギー発展第13次5ヵ年計画》を通達し、ウェブサイトに発表した。同計画によると、海洋エネルギーには、海洋潮汐エネルギー、潮流エネルギー、波浪エネルギー、温度差エネルギー、塩分濃度差エネルギー、バイオマスエネルギー及び島嶼の再生可能エネルギー等が包摂される。

 計画は2020年の目標を次のように打ち出している。

 ・海洋エネルギー開発利用水準を著しく高め、科学技術イノベーション能力を大幅に増強する。
 ・コアテクノロジーと装備によって安定的な発電を実現する。高効率で安定性と信頼性の高い技術と装備を形成して、応用規模を備える。
 ・基幹企業を徐々に拡大強化して、産業チェーンを基本的に形成する。
 ・標準体系を確立する。
 ・国家海洋エネルギー試験場を適時建設し、メガワット級の潮流エネルギー系統連系実証基地及び500キロワット級波浪エネルギー実証基地を建設する。1万キロワット級の潮汐エネルギー実証事業の建設を始動する。
 ・全国の海洋エネルギー総設備規模を5万キロワット超とし、島嶼海洋エネルギーと風力、ソーラー等の再生可能エネルギーによるハイブリッド独立電力系統を5ヵ所以上建設する。
 ・海洋エネルギーの応用領域を広げ、各種海洋エネルギープラントの生産規模を拡大して、海洋エネルギーの開発利用水準で国際先進国グループ入りを果たす。

 また、計画は全体目標の実現に向けて、5大重点任務を提示している。

 (1) 海洋再生可能エネルギーの事業化応用を推進し、装備の実証規模を拡大し、応用領域を広げる。
 (2) 島嶼の再生可能エネルギー利用を積極的に進め、島嶼再生可能エネルギーハイブリッド実証事業の建設を進める。
 (3) 海洋再生可能エネルギーの科学技術イノベーションを実施し、研究基盤を強化し、キーテクノロジーのイノベーションを推進し、技術イノベーション体系を構築する。
 (4) 海洋エネルギー発展の基盤を強化し、南シナ海及び島嶼エリアの資源評価、パブリック再生可能エネルギープラットフォームの建設、標準体系の確立と健全化を重点的に推進する。
 (5) 海洋再生可能エネルギーをめぐる開放的な協力を強化する。「一帯一路」建設と合わせて、国際協力の新たな仕組みを構築する。グローバルイノベーションリソースを導入し、技術発展の新たな空間を広げる。

 また、国家海洋局の林山青副局長によると、国家海洋局は多元的な投資の仕組みを模索し、産業の好ましい発展環境を創出し、専門人材を速やかに育成して、発展目標の実現を確保することになる。

 (中国能源網 1月13日)