1. HOME
  2. 中国 【石油・天然ガス】

中国
【石油・天然ガス】

露首相が極東石油パイプラインのルートとターミナル港の変更を承認 (08/03/04)
2008/3/5
中国【石油・天然ガス】

 ロシア・タス通信の3月3日付報道によると、ロシア政府は、生態に対する影響や経済収益などを総合的に考慮した上で、東シベリア−太平洋石油パイプラインのルートとターミナル港の変更を決定した。2月27日にロシア首相ズブコフが命令書に署名して、2004年12月31日のN1737政府命令「東シベリア−太平洋石油パイプライン計画」を改訂し、同パイプラインのルートとターミナル港を変更したのである。

 その結果、ターミナル港は従来のペレボズナヤ湾(Perevoznaya Bay)から沿海州ナホトカ付近のコズミノ湾(Kozmino bay)に変更され、またパイプラインのルートは、ブリヤート共和国を経由せず、ヤクート共和国を経由するルートに改められた。結局、政府が今回承認した東シベリア−太平洋石油パイプラインの新ルートは、タイシェト(イルクーツク州)−ウスチ・クト(イルクーツク州)−リンスク(ヤクート共和国)−アルダン(ヤクート共和国)−スコボロジノ(アムール州)−コズミノ湾(沿海州)になる。

 パイプラインの工期は2段階に分けられ、第1期はタイシェトからスコボロジノまで。第2期はスコボロジノからコズミノまで。

 なお、ロシア天然ガス輸送会社トランスネフチのトカレフ社長は2月27日、同パイプライン第1期工事の竣工は2009年末の予定であると述べた。また、第2期工事の設計作業は3月から開始される見込みである。2014〜2015年に東シベリア−太平洋石油パイプラインの年間輸送量は8,000万トンになる。

 (商務部ウェブサイト 3月4日・俄新網 RUSNEWS.China 3月5日)