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【石炭】

山西省が石炭先進生産能力を逐次拡大 (17/04/07)
2017/4/7
中国【石炭】

 山西省石炭工作会議は今年「6つのルート」を開いて先進生産能力を7,000万トン増やすことを打ち出した。先日、晋能集団傘下の王家嶺煤業公司による500万トン/年の炭鉱と選炭施設が総合竣工検収にパスした。新たな重点炭鉱の操業は、山西省の先進的石炭生産能力が徐々に拡大されつつあることを示す。

 3月22日に国家発展改革委員会は石炭産業過剰生産能力解消と安定供給座談会を開いた。同会議からの情報によると、今年の石炭過剰生産能力解消は、種々の類型に応じて、差別化退出の原則を適用することになる。先進生産能力は退出任務を負わず、保全すべき先進生産能力は保全し、退出させるべき老朽化生産能力は退出させる。

 今年の「両会」(全国人民代表大会と全国政治協商会議)において、全人代代表であり淮北鉱業集団董事長(会長)である王明勝氏は、過剰生産能力解消に当たっては総量規制を実現するだけでなく、生産能力の構造調整を実現しなければならないと提唱し、技術が先進的で安全・環境保護標準を満たしている先進生産能力に傾斜して、最終的にエネルギーの安全供給能力の向上を達成すべきであるとした。

 一方、山西省の楼陽生省長は「両会」で次のように表明した。山西省は今年、石炭の過剰生産能力解消に重点的に取り組み、市場化、法治化方式をより良く運用し、環境保護、エネルギー消費、クォリティ、安全等の関連法規と標準を厳正に適用し、企業の合併再編と生産能力の取引を推進して、石炭生産能力を2,000万トン前後退出させる。

 また、山西省は老朽化生産能力の解消を進めると同時に、先進生産能力のシェアを高める。昨年末までに山西省は18ヵ所の炭鉱の生産能力置換方案と過剰生産能力解消方案を上程した。生産能力8,087万トンを退出させる一方、1億トン以上の先進生産能力を増やす計画である。石炭産業の市場需要に対する適応能力向上が期待される。

 山西省は今後、安全性と効率、資源利用率、リスク抵抗能力が高い現代化大型炭鉱の建設を優先して、全省の石炭の大規模化・集約化生産水準を引き上げ、1,000万トン級の炭鉱5ヵ所を建設することになる。

 (中国煤炭資源網 4月7日)