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【エネルギー全般・政治経済】

発展改革委員会・馬凱主任「大雪災害の中国経済に対する影響は限定的」 (08/03/06)
2008/3/7
中国【エネルギー全般・政治経済】

 国家発展改革委員会の馬凱主任は6日、今年の南方地区の大寒波による被害が中国経済に及ぼした影響は限定的であり、中国経済の基本面と持続的な成長に変化をもたらすものではないと表明した。

 馬凱主任は今回の災害が中国経済に与えた影響について、次の3つの面から説明した。

 第1に、被災地区において、特に農業や林業、インフラが極めて大きな影響を受け、工場の操業停止の面でも影響が大きかった。現地の農業、工業生産や生活には極めて大きな影響が出た。

 第2に、年間を通して見た場合、災害の影響は段階的なものである。わずか十数日で災害対策が成功を収め、速やかに復興段階に入った。電力、交通はすでに復旧した。工場の大規模な稼働停止はあったが、これは停電や原材料輸送の途絶によるものであり、工場や機械は大きな被害を受けておらず、電力供給や交通が復旧されるとすぐに操業を再開した。農業生産の回復にはまだ時間がかかるが、しかし、全体的に見ると、災害の影響は段階的なものに過ぎない。

 第3に、全国的に見て、災害は部分的なものであった。被災地域は主に南方であった。被災部門は、農業の中でも、牧畜、野菜、果実栽培や林業であり、穀物生産に対する影響は小さかった。また、投資の面でも、1月期は例年投資の少ない時季に当たり、復興過程において投資を増やす必要があるため、投資への影響は大きいものにはならない。特に経済力の大きい地区には被害がなかった。

 要するに、災害が中国経済に与えた影響は限定的であり、中国経済の基本面と持続的な成長に変化をもたらすものではない。

 但し、馬凱主任は、今回の大雪災害によって中国の経済体制建設、生産力配置や産業管理等の面において依然弱点や不足があることが浮き彫りにされたと指摘した。

 (新華網 3月6日)