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【エネルギー全般・政治経済】

2月期のPPIは9.7%、原油出荷価格は37.5%の上昇 輸出総額の伸びは6.5%に大幅低下 (08/03/11)
2008/3/11
中国【エネルギー全般・政治経済】

 2月の消費者物価指数(CPI)は今日発表されるが、国家統計局の昨日の情報によると、2月期の全国工業製品出荷価格(PPI・生産者物価指数)は前年同期比6.6%の上昇となった。上昇率は前の月を0.5ポイント上回った。原材料、燃料、動力の調達価格は前年同期比9.7%上昇し、上昇率は前の月を0.8ポイント上回った。

また、2月期の原油出荷価格は前年同期比37.5%上昇した。

PPIの上昇幅は昨年6月以来7ヶ月連続で拡大している。原材料、燃料、動力の調達価格は2005年6月以来の最高値を記録した。

専門家は、2月期のPPIの上昇率が最高を記録したのは、国際油価の最高値更新と関係があり、国内の鉄鋼、石炭等の原材料価格の高騰も押し上げ要因であると見ている。なお、工業製品出荷価格のうち、生産資材出荷価格は前年同期比7.2%上昇し、うち、採掘業が25.3%、原料が8.8%、加工工業が4.1%上昇した。生活資材出荷価格は4.9%の上昇となり、うち、食品が11%、衣類が1.8%、一般日用品が3.4%上昇し、耐久消費財は0.6%下落した。

一方、昨日の海関総署の発表によると、2月期の貿易黒字は85.55億ドルで、1月の貿易黒字194.9億ドルの半分以下に減少した。貿易黒字は、が昨年3月に68.7億ドルに下がって以来、今回再び100億ドルを下回ることになった。

2月期の輸出入総額は1,661.8億ドル、前年同期比18.4%増となった。輸出総額は873.68億ドル、前年同期比6.5%増で、1月の26.7%に比べ伸びは大幅に鈍化した。輸入総額は788.13億ドル、前年同期比35.1%増で、1月の伸びを7.5ポイント上回った。

海関総署の担当者によると、2月期は29日間しかなく、旧正月期間も重なった上、大雪災害により輸出商品の輸送に影響が出て、発送が遅れたことが、2月期の輸出の伸びが鈍化した原因である。一方、輸入への影響は小さく、また一部地方でエネルギー等の輸入が拡大したため、2月期の輸入が35.1%も増加したと考えられる。

新興市場との貿易額は依然急速な伸びを持続しており、2月期のインドに対する輸出額は前年同期比45.3%増加し、対ブラジルは63.8%、対ロシアは46.9%増加した。

(中国経済網 3月10日・11日・経済参考報3月11日)