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【石炭】

中国 3月期の原炭生産量伸び率がプラスに転換 (17/04/18)
2017/4/18
中国【石炭】

 3月の一定規模以上の企業による原炭生産量の伸び率はマイナスからプラスに転換した。国家統計局が発表した最新統計によると、3月の原炭生産量は2億9,976万トン、前年同月比1.9%増になった。プラス成長は2015年2月以来初めてになる。第1四半期の全国原炭生産量は8億923万トン、前年同期比0.3%減になったが、減少幅は2月に比べ1.7ポイント縮小した。

 3月中旬以降、生産を再開する炭鉱や試験稼動に入る炭鉱が徐々に増え、クオリティと効率の高い生産能力の増産も進んで、石炭生産量は大幅に増加した。分析によると、3月の原炭生産量が前年同月比でプラスになったのは、内蒙古と陝西省の生産量が大幅に増加したことに主な原因がある。

 主要産炭区で生産を再開する炭鉱が増えるのに伴い、石炭生産量が顕著に増加し、一部地域の石炭逼迫状況を有効に緩和している。3月の山西・陝西・内蒙古の石炭生産量は前月に比べ4,000万トン以上増加し、伸び率は25%を超えている。3月下旬からは、楡林、神木、府谷地区の炭鉱が逐次生産を再開した。

 3月の原炭生産量上位5ヵ省は、内蒙古、山西、陝西、貴州、新疆であり、生産量は合計2億2,890.7万トン、全国原炭生産量の76.4%を占めた。

 全国25の原炭生産地区の中で、第1四半期の生産能力の伸び率が5%を超えたのは、内蒙古、貴州、雲南、陝西、寧夏であり、それ以外の20地区は生産量が前年同期に比べ低下した。特に江西、湖北、重慶の減少幅は30%を超えた。これら3つの地区は中小型炭鉱の比率が高く、石炭産業の老朽化生産能力淘汰政策から比較的大きい影響を受けたためである。

 山西省の3月の原炭生産量は7,155.4万トン、前年同月比6.6%減、1〜3月期は1億9,495.4万トン、前年同期比4.8%減になった。山西省は2017年も石炭脱生産能力を推進し、2,000万トン前後の生産能力を退出させる。山西省は石炭需給バランスの再構築を重視し、石炭価格の大幅な上昇や下落を避けようとしている。但し、山西省は老朽化生産能力の解消を進める一方で、今年先進生産能力を7,000万トン増やすことも打ち出している。

 内蒙古の3月の原炭生産量は8,506.9万トン、前年同月比15.9%増加した。1〜3月の生産量は2億2,412.7万トン、前年同期比8.8%増。

 陝西省の3月の原炭生産量は4,555.6万トン、前年同月比18.7%増加した。1〜3月の生産量は1億1,789.4万トン、前年同期比5.6%増。

 (中国煤炭資源網 4月18日)