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【石油・天然ガス】

中緬原油パイプラインが稼動 中国4大石油・天然ガス輸入ルートが揃い踏み (17/05/08)
2017/5/8
中国【石油・天然ガス】

 5月2日、中緬原油パイプラインが送油を開始した。中国4大エネルギー戦略ルートは、東北、西北、東部に続き、最後の西南ルートがようやく開通したことになる。

 中緬天然ガスパイプラインはミャンマーのKyaukpyu港を起点とし、原油パイプラインはKyaukpyu港近くのMaday島を起点とする。いずれも雲南省瑞麗から中国に入り、ガスパイプラインは南下して広西自治区まで、原油パイプラインは北上して重慶地区に到り、現地の石油不足を緩和する。 

 中緬原油パイプラインは中国とミャンマーの共同出資により建設され、出資比率は中国50.9%、ミャンマー49.1%になる。一方、中緬天然ガスパイプラインは中国50.9%、ミャンマー7.4%、韓国29.2%、インド12.5%の共同出資による。

 CNPC東南亜管道公司調節センターの張勇副主任によると、遠洋タンカーからミャンマーに陸揚げされた原油は中緬パイプラインによって20日以内に中国の瑞麗起点ステーションに到達する。

 中緬天然ガスパイプラインは2013年5月に開通したが、原油パイプラインは進展が遅れていた。

 2017年4月10日、中国とミャンマーは《中緬原油パイプライン輸送協定》に調印し、2年間にわたって棚晒しになっていた原油パイプラインもようやく稼動した。

  中緬パイプラインは中国4大エネルギー戦略ルートの西南ルートになる。他の3ルートは、中国・カザフスタン原油パイプライン(西北ルート)、中露原油パイプライン(東北ルート)及び東部沿海海上ルートであり、全て完成稼動した。

 (中国能源網 5月8日)