ブルームバーグの報道によると、中国国家発展改革委員会は5月9日、複数の省庁と合同で会議を開き、低品質石炭の輸入規制措置について検討した。消息筋によると、この会議には関係政府機関の他、業界団体や発電企業の関係者も参加した。

　今年の全人代・全国政治協商会議では、山西省の代表団が連名で石炭輸入規模の規制を建議していた。提案書によると、石炭輸入の急増によって、市場需要の余地が狭まり、脱生産能力や減産による石炭需給改善に向けた政策効果が大幅に弱まり、国内石炭市場の需給ギャップが激化した。そのため、山西省の代表団は発展改革委員会に対し、沿海部の国有発電企業が低品位・低品質石炭の輸入を減らし、国産のクリーン・コールの使用を増やすよう指導することを建議し、商品炭の品質検査基準をさらに引き上げ、輸入する一般炭と原料炭に対し、熱量、灰分、揮発分、硫黄分等の指標についてより厳重な制限を加え、もって石炭輸入規模を有効に規制すべきとした。

　（中国煤炭資源網 5月10日）