ブルームバーグの5月25日の報道によると、中国各地の工場と発電所は世界の石炭の半分を燃焼している。天然ガスは中国の燃料構成に占める比重が依然小さく、価格も高いが、需要の上昇速度は国内及び輸入の予想供給速度を上回っている。国家発展改革委員会の統計によると、今年4月の天然ガス消費量は前年同月比22％増加し、1〜4月の消費量は12％増加した。そのため、アナリストは需要予測を上方修正している。

　中国政府は2020年のエネルギー消費に占める天然ガスの比重を10％にするとの目標達成に向けて着実に歩みを進めている。そのため、中国は企業がはるかロシア、オーストラリアや米国に到るまで、天然ガスパイプラインと輸出インフラに1,000億ドルに上る投資を行うよう奨励して、日増しに拡大する中国市場の需要を満たそうとしている。

　中国と米国には違いがある。米国は安価かつ十分な天然ガスを供給し、今や発電所と工場の天然ガス消費量は石炭を超えている。一方、中国は国内の天然ガス産出コストが高く、タンカーによるLNG輸送も含め長途の輸入に依存しなければならない。政府が制定する天然ガス価格は世界的にも高く、そのため、天然ガスに転換する唯一の原動力は政府の要求である。

　（新浪財経 5月26日）