5月26日、中国石化銷售華南分公司が建設と運営を担当する内江−簡陽石油製品パイプラインが稼動した。シノペックの華南石油製品パイプライン網が重慶市から四川省内に延伸し、シノペックの茂名、湛江、北海等の製油所が生産した石油製品を西南内陸部へ輸送するルートが全線開通した。広東、広西、貴州、雲南、重慶、四川の6つの省・自治区・直轄市の石油製品パイプライン網の連携を実現し、広域西南地区のエネルギー安全保障が新たな段階に進んだ。

　内江−簡陽石油製品パイプラインはわずか159キロであるが、石油供給源ははるか遠い広東省茂名であり、広西、貴州、重慶を経て四川に入る。四川省内では内江、資陽、簡陽を通る。年間輸送量は380万トン、自動車用軽油、92号ガソリン、95号ガソリンなど多種の石油製品を順序立って輸送することが出来る。

　これまで、シノペックは四川省の石油製品は主に華中と華東地区の製油所から水路と鉄道の中継輸送に頼っていたが、内江−簡陽石油製品パイプラインが稼動すると、鉄道、自動車道路、水路の輸送圧力を緩和し、華南沿海地区から西南内陸部への石油製品輸送ルートが開通して、四川省の石油製品市場圧力を全面的に緩和する。

　（中国石化新聞網 5月27日）