工業情報化部は工業省エネ・グリーン標準化行動計画を通達した。工業省エネとグリーン標準の規範としての作用と誘導作用を発揮して、工業企業のエネルギー利用効率向上とグリーン発展を促進することが目的になる。

　行動計画は2020年の工作目標を次のように確定している。

　・製品単位当たりのエネルギー消費の水消費限度、製品のエネルギー利用効率と水利用効率、省エネ・節水評価、再生資源利用、グリーン製造等の分野で300本の重点標準を策定する。
　・工業省エネとグリーン標準体系を基本的に確立する。
　・標準の実施に対する監督を強化する。
　・省エネ監察、ベンチマーク管理並びに目標達成管理や累進制電気料金政策を完備する。
　・工業省エネ管理員と省エネ監察員延べ2,000人の研修を展開する。
　・一群の省エネとグリーン標準化を支える機関と評価機関を育成する。

　行動計画は次のように重点任務を提示している。

　・工業省エネとグリーン標準の制改訂の強化。
　・工業省エネとグリーン標準の実施及び工業省エネとグリーン標準の基礎能力の向上。
　・一群の工業省エネ標準及びグリーン標準の制定。
　・工業省エネとグリーン発展、グリーン製造体系の構築に向けた一群の工業省エネとグリーン標準の速やかな制定。第1に、鉄鋼、建材、非鉄金属、機械等に重点を置いた省エネ・節水設計、エネルギー消費計算、運行試験、省エネ評価、エネルギー利用効率と水利用効率の評価、省エネ監察規範、再生資源利用等の標準に重点を置いて、エネルギー利用効率目標の達成、省エネ監察、エネルギー監査等の工作をサポートする。第2に、末端エネルギー利用製品のエネルギー利用効率と水利用効率、工業省エネ・節水設計と最適化、分散型エネルギー、余熱・余圧回収利用、グリーンデータセンター等の省エネに重点を置いて、省エネとグリーン製造分野で新技術と新製品の普及を推進する。第3に、グリーンファクトリー、グリーン工業団地、グリーン製品、グリーンサプライチェーンの標準を速やかに制定し、グリーン製造体系の整備を指導する。

　また、工業省エネとグリーン標準の改訂と更新を進める。3年以上超過し技術とエネルギー効率の進歩やグリーン発展の要件に適応できない重点産業並びに重点エネルギー利用設備の標準については、再審査のサイクルを短縮し、標準の改訂を急ぐ。

　第1に、鉄鋼、建材、石油化学、非鉄金属、軽工業など重点産業の製品単位当たりエネルギー消費限度標準を整理し、標準の制改訂作業をカテゴリー別に推進する。エネルギー多消費産業のエネルギー消費限度標準のフルカバーと動態的更新を実現するとともに、「先行走者」指標をエネルギー消費標準に組み入れる方向で検討を進める。

　第2に、鉄鋼、機械、電子、非鉄金属、軽工業、宇宙等の産業で製品と設備のエネルギー利用効率標準の制改訂工作を強化し、先進的な標準指標がエネルギー利用設備に対して誘導及び拘束作用を発揮できるようにする。

　第3に、省エネ管理標準体系を完備し、重点産業のエネルギー管理関連標準の制改訂を速やかに進め、工業企業の省エネ管理を強化する。

　（中国能源網 5月25日）