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【石油・天然ガス】

中緬石油パイプライン建設問題はなお討議中も雲南省は積極的に推進…省党委書記 (08/03/11)
2008/3/11
中国【石油・天然ガス】

 雲南省共産党委員会書記・白恩培は昨日、ミャンマーから雲南に至る石油パイプライン建設問題は依然討議が続いていることを明らかにした。白恩培氏は、「建設するかどうか、建設するとすればいつ着工するのか、どのように建設するのかは未だ決まっていない。現在、我々はこの計画について、ミャンマー政府との間で検討、討議を続けているところだ」と述べた。

 従来の計画によると、中緬石油パイプラインはミャンマーのシットウェー港から、マンダレー、雲南省瑞麗を経て、省都の昆明まで。「多くの技術上の問題が未だ解決されておらず、時間が必要だ」と白恩培氏は言う。

 雲南省だけでなく、重慶市、広西自治区、四川省、貴州省も中緬石油パイプラインの恩恵を受けることになる。「もしこのプロジェクトが完成すれば、中国、ミャンマーいずれにとっても目出度いことだ……我々は積極的にプロジェクトを推進する」と白恩培氏は述べた。

 雲南省は2007年12月2日、中国石油天然ガス(CNPC)と合意文書に調印した。両者は雲南に石油精製化学基地を共同で建設し、雲南省政府は、CNPCが同省で石油製品パイプライン網や販売ネットワーク、エタノールガソリン配送センターを建設することを支援する。

 今年に入り、雲南省第11期人民代表大会第1回会議が審議した「雲南省2007年地方財政予算執行状況と2008年地方財政予算案」が示しているように、雲南省は今年、中緬石油パイプライン及び石油精製化学、天然ガスパイプラインプロジェクトの前期工作に呼応して、省内の石油製品パイプラインと石油備蓄タンクの建設を推進する。年間輸送能力2,000万トンの中緬原油パイプライン、それに対応した年産1,000万トンの製油プロジェクト及び年産80万トンのエチレン一体化プラントを建設することが目標になる。

 (東方早報 3月11日)