6月2日、2017年度サンクトペテルブルグ国際経済フォーラム(SPIEF)において、中国石化煉化工程公司、イタリアのTecnimont、ロシアのNIPIGAZはアムール州天然ガス処理プラント公共工事事業（AGPP-P3）でEPC（ 設計・調達・建設）契約に調印した。中国石化煉化工程公司がロシアでEPC事業を実施するのは初めてになり、同社のロシア市場開拓にとってマイルストーンになる。

　AGPPはロシア天然ガスメジャーGazpromが巨費を投じて建設する世界最大級の天然ガス処理プラントであり、ロシアのアムール州スヴォボードヌイ区に位置している。中国の黒河からは約200キロの距離であり、天然ガスを年間420億m3加工して、600万m3のヘリウムを生産する。中国石化煉化工程公司が落札したP3はAGPP事業の公共工事部分に当たる。

　同事業は2016年6月に入札要請書簡を送り、国内外の多数の著名エンジニアリング企業が入札に参加した。中国石化煉化工程公司はイタリアTecnimontとコンソーシアムを組み、11ヵ月の契約交渉を経て、多数の競争相手から抜きん出た。

　（中国能源網 6月9日）