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中国
【新エネルギー】

中国初の非穀物系エタノール燃料プロジェクトが操業開始 (08/03/11)
2008/3/12
中国【新エネルギー】

 世界的に穀物価格と石油価格が高騰を続ける中、中国はこの二重のボトルネック打開に本格的に乗り出した。非穀物原料による大規模エタノール燃料生産プロジェクトが操業を開始したのである。

 このプロジェクトは広西自治区における中粮集団の非穀物系エタノール燃料事業。キャッサバを原料として年間20万トンのエタノール燃料を生産する。中粮集団のこの工場は昨年12月から試験操業を開始し、すでに10万トンのエタノール燃料を生産している。

 中粮集団は中国最大の穀物・油脂・食品の貿易企業にして生産企業であり、国内最大のバイオ燃料及びエタノール燃料のメーカーでもある。同社は2006年10月に、新エネルギー転換計画を打ち出し、5年後には新エネルギー産業のリーダーになると公約していた。

 中国政府は当初トウモロコシなど穀物を原料とするエタノール燃料の生産を進めていたが、穀物系エタノール燃料の生産は昨年以来大幅に制限されるようになった。穀物の輸出やトウモロコシの高度加工能力の拡張も厳重に規制されている。

 穀物価格と石油価格がいずれも上昇する中で、非穀物系作物を原料とするクリーン燃料生産事業は、中粮集団が新エネルギー分野において大きく発展する鍵になるだろう。

 (中国石化新聞網 3月11日)