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【石炭】

中国 1〜5月の一定規模以上の石炭企業の利益がほぼ90倍に増加 (17/07/20)
2017/7/20
中国【石炭】

 「2017年夏季全国石炭交易会」で得た情報によると、過剰生産能力解消の効果と石炭価格の回復に伴い、今年以降、中国の石炭産業の収益は好転、今年1〜5月の一定規模以上の石炭企業の利益は、昨年同期のわずか13.9億元からほぼ90倍に増加して、1,233.4億元に達した。

 中国煤炭工業協会の王顕政会長によると、同協会が統計を取った大手石炭企業90社の収支は昨年同期の36.4億元の赤字から、513.9億元の黒字に転換した。但し、収益は主に数社の大企業に集中しており、神華、山東能源、陝西煤業化工、内蒙古伊泰、中煤能源の5社で770億元の利益を上げた。

 「石炭産業の収益水準は上昇したが、多くの企業は依然困難にある」と王会長は言う。石炭産業は4年にわたる低迷期を経て、2016年下半期から回復し始めたが、積年の矛盾と問題は未だ根本的に解決しておらず、苦境から全面的に脱却するにはなお一定の時間を要する。

 王顕政会長は次のように指摘した。今年上半期は石炭生産能力の解消に力が入れられ、構造調整の効果も良好であるが、石炭企業の職員の配置転換の任務はますます重く、関連資金も未だ交付されていない。地方が提供する公益的な雇用も少ない。生産能力を解消する炭鉱の資産や債務の処理についても政策が不明朗であり、多数の企業の債務は集団公司が一元的に借入と返済を行っているが、閉鎖する炭鉱が増えると、集団公司の債務もますます大きくなり、経営リスクも上昇する。

 今年上半期の中国の石炭生産量、輸入量及び消費量はいずれも増加した。石炭総生産量は17.12億トン、前年同月比5%増加した。石炭純輸入量は1.28億トン、23.7%の増加になり、消費量は19億トン、3.1%増になった。全体的に見て、需給は基本的に平衡している。

 (新華社 7月20日)